白根山の植物

白根山の植物は269(変種、品種を含む)を数え、白根山の名を冠した植物は、

  イラネワラビ
  シラネアオイ
  シラネザクラ
  シラネセンキュウ
  シラネシンジン
  シラネニガナ  
 があります。

亜高山帯であることから、カカシラビソ林とコメツガ林、アスナロ林が多く、ダケカンバ林もあります。



標高2,300メートル以上からの森林限界に入ると、白根山独特の極度に矮小化した高山植物が増えてきます。これは火山性の岩盤と寒冷な気候に加え、鹿が新芽を食べてしまうためと考えられます。特にハクサンフウロやミヤマコウゾリナ、ミヤマセンキュウ、ハナイカリの矮小化は際だっており、変異種なのではと疑いたくなる程の小ささです。


弥陀ヶ池からのルートでは7月上旬にはハクサンシャクナゲ、8月に入るとハンゴンソウやマルバダケブキの黄色い花が辺り一面に咲き乱れ、山頂手前で咲き乱れるトウヤクリンドウは、日光白根山を象徴する花と言っても過言ではないでしょう。
 
霧の中の蛍光灯の明かりのように、ボーと怪しげに光り輝くリウヤクリンドウの姿は、あまりにも幻想的です。