丸   沼

白根山の溶岩によりせき止められた湖。直径が600メートルの楕円形の小湖でしたが、昭和5年、下流の大尻池との間に東京電力のダムが造られ、水位が28メートル上昇したので、南北1.2キロ、東西500メートル、面積0.45Fと広くなりました。満水時の標高は、1,428メートル、水深50メートルとなります。

湖畔は白樺やブナ林の原生林で覆われ、静寂に包まれた湖面は神秘的です。
北岸には単純泉の丸沼温泉があり、胃腸病や婦人病に効きます。
幸田露伴の「対髑髏」はここが題材です。一軒宿の環湖荘は昭和8年の開業で、4月下旬から11月中旬まで営業しており、避暑地として人気が高く、新緑や紅葉もとてもきれいです。

また、ニジマスやブラウンマスが放流され、ルアーやフライフィッシングのメッカにもなっています。12月下旬から4月中旬までは凍結します。