日光白根山コース案内
1、自然散策コース(初心者向け)
このコースはゴンドラ敷設に伴い整備されたもので、昔は変わり者でもなければ歩かないような寂しいコースでした。しかし、ここには六地蔵や大日如来などの史跡や七色平の湿原がありますし、なかなか体験できない亜高山帯のオオシラビソ林内を散策できるのが魅力のひとつです。要所、要所にコース案内の看板が設置されているので、道に迷うことはないと思いますが、一応ゴンドラ出発駅でパンフレットをもらっていった方が安心でしょう。


ゴンドラを降りると真正面に日光白根山の勇姿が現れます。
日光白根山はこの方面から見るのが一番迫力があり美しいのですが、今までは周辺の山に登らなければ見られませんでした。ラクしてこの景色が拝めてしまうのに、実際拍子抜けしてしまいましたが、ここは本当にお勧め!
血の池地獄は丸沼周辺の多量の鉄分が浮き出るため赤く見えますが、小さな水たまりなので見過ごしてしまうかもしれません。少々名前負けしていると言えなくもありません。
七色平はシカの食害がひどいため電気柵が設置されています。お子様連れの場合は触れないよう十分に気をつけて下さい。
なお、六地蔵近辺はクマの通り道になっている様なので、静かに散策しないで、楽しくガヤガヤ歩きましょう。


2、ゴンドラ...白根山(中級者向け)

ゴンドラから自然散策コースを突っ切って白根まで登るコースで、一番白根山に登るのに楽なコースでしょう。早い人で2時間、遅くても3時間あれば十分で、ゴンドラのおかげとしかいいようがありません。
ただ、弥陀ヶ池分岐を過ぎてからは登りもきつくなり、30分後に1回目の崩壊地、さらに30分後に2回目の崩壊地を横断しなければならないので、注意して下さい。
その後は視界も開け、日光連山の壮大な景色を眺めながらの登山となります。
 
帰りは往復しても構いませんが、弥陀ヶ池方面へ下り、座禅山を右手に見ながら、再び自然散策コースへ戻るという方法もあります。
弥陀ヶ池へ下るコースは急斜面で転石も多いことから、下から登ってくる人を最優先し落石させないよう十分注意を払ってください。
景色は、絶景です。左奥が燧ヶ岳、右が会津駒ヶ岳、右下が弥陀ヶ池、中央が菅沼。ラクとはいうものの、自然散策コースを廻ったついでという安易な感覚では、決して登らないで下さい。夏場でも手がかじかむことがよくあり、湯元から発生する雷は非常に危険。晴れているから大丈夫だろうという、下界の常識は通用しなことを、肝に命じて下さい。