日光白根山コース案内
3、菅沼ノ中級者向け
 最も多く利用されるコースで、登山道もかなり登り易くなっています。
菅沼からの場合、
弥陀ヶ池 → 奥白根山 → 五色沼 → 弥陀ヶ池 → 菅沼
 というコースが一般的で、様々な白根の顔を見ることができるでしょう。

 登山口から10分程は枯沢の石が続きますが、それ以降はひたすらアスナロとオオシラビソの樹林帯を登って行く事になります。途中一ケ所だけガレ場部分がありますが、たいしたことはありません。これ以降には、岩の隙間にヒカリゴケがあったりしますので、登りながら探してみてはいかがでしょうか。
 登り始めて1時間半程経つと平らな部分も増え、開けたオオシラビソ林となってくると標識が出てきます。ここまで来れば弥陀ヶ池まで20分ですのでがんばりましょう。

  アップダウンを繰り返す場所を通り、左手が開けてくると、静かに水をたたえた弥陀ヶ池が見えてきます。 白根の姿がいきなり現れてくるので、今までの樹林帯を歩いた苦しさも吹っ飛ぶことでしょう。ちなみに、ここからではまだ山頂は見えていません。 
 弥陀ヶ池から奥白根までは1時間程かかり、浮き石の連続となりますので、歩行には注意が必要です。歩きづらいことから、表土のある部分を歩きたくなってしまうでしょうが、イワカガミやガンコウラン、コケモモの生育地ですので、入らないようにしてください。ハクサンシャクナゲのトンネルを抜ければ視界が開け、後ろを振り返れば菅沼、さらに燧ヶ岳も眺められます。

 弥陀ヶ池から40分程歩くと、いよいよ道が険しくなり岩盤をよじ登っていかなければならない地点に差しかかります。この辺りが白根の一番の難所となりますが、這い上がる場所は2ケ所なのでそれほど不安になることもないでしょう。2番目の岩を乗り越えると、足下には遥か下まで続いている崩壊地があるので、勢い余って前につまづかないように。
 
ここまで来れば山頂まで後10分ですので、もうひとふんばり。これ以降、霧が発生すると道がわかりづらいので、進行方向を誤らないよう気をつけてください。また、残雪期には、シカの歩いた道がたくさんあり、とんでもない方向へいってしまう可能性もあるので 、間違わないように。

 一旦下って再び登れば山頂到着。さらに進むと山頂火口跡のスペースの広い部分がありますので、ここで休憩をとると良いでしょう。ここまで来れば、男体山や女峰山、中禅寺湖など日光を一望できます。晴れていれば富士山を見ることもできます。
 男体山寄りの登山道から下を眺めると、真青な色をした五色沼が見えます。これからそこまで下るわけですが、時間にして1時間弱。下りは今までのような岩場はないのですが、浮き石が多く滑りやすいので以外と危険です。また、つづら折りになっているので、落石が起きれば下を歩いている登山者に当たる可能性が高いので、慎重に歩きましょう。

 山頂から下って40分も経つと、平らな部分に出て左に曲がれば避難小屋が見えてきます。この避難小屋は宿泊も十分可能。水場となる五色沼の沢までは20分以上かかります。
 避難小屋から五色沼までは下りが続き、15分程で到着。五色沼はカルデラ湖の様に見えますが、沢が流れ込み雨水によってできた池なのです。新緑シーズンには、ダケカンバの新緑が湖面に写り、とてもきれいです。余裕のある方は前白根山や五色山まで登ってみてはいかがでしょう。五色沼と白根山の美しい景色が堪能できます。
 五色沼から弥陀ヶ池までは30分程ですが、いきなり急登となり、奥白根に登った疲れがどっとでてくる場所です。10分程なので、辛抱して登るしかありません。これをこなせばフラットな部分に出て、無気味に立ち枯れしているオオシラビソやダケカンバの姿が目に映ってくることでしょう。酸性雨(霧)や、台風、シカの食害によるもので、最近は樹皮を剥がされた樹木が目立ちます。この辺りはシカの「ピョー、ピョー」という甲高い鳴き声が良く聞こえ、目撃もします。一人で歩いていて突然、ササ原の中から飛び出してくるときもあります。
徐々に下り始め、五色山への分岐を過ぎれば弥陀ヶ池もあと少しです。
弥陀ヶ池から菅沼登山口までは1時間半で到着します。